これからの仕事はパシュート型がよさそう

スピードスケート女子パシュートで日本チームが金メダルを獲得しました。

 

平昌オリンピック 女子パシュート
平昌オリンピック 女子パシュート

もちろん、俄かファンですからパシュートという競技を実際に見たこともありません。悪しからず。

 

パシュート(pursuit) は、「追跡」という意味だそうです。簡単に言えば、高速で走るような競技をチームでおこなう場合、先頭の人は風圧を受けて疲労するが、後の選手は疲れないので、先頭を入れ替わりながら(疲労を分散して)走るとチームとしての成績がよくなるということです。

 

平昌オリンピックの女子パシュートの決勝は、日本とオランダで争われました。距離2400mを3人の選手が滑って、3人目の選手が早くゴールしたチームが勝ちというルールです。

 

オランダチームは、1500m金メダル・3000m銀メダルのブスト選手、3000m銅メダルのデヨング選手、1500m銅メダルのレーンストラ選手の3人です。

日本チームは、1500m銀メダル・1000m銅メダルの高木美帆選手、高木選手のお姉さんで5000mで12位だった菜那選手、3000mで8位だった佐藤綾乃選手というメンバーです。

選手の個々の能力ではオランダチームのほうが優っているのに、結果としては日本チームがオリンピックレコードを出して快勝しました。

 

チームで仕事をする場合には、リーダー・サブリーダー・メンバーといったヒエラルキーをつくって取り組むのが一般的です。この場合、それぞれの役割によって担っている仕事の内容も責任や権限も異なります。

近年のプロ野球では、投手は先発・中継ぎ・抑えという分業制です。この場合、先発と中継ぎと抑えの間に上下関係がありません。先発投手だけがエースでもなくなって、中継ぎ投手のほうが評価が高く、年棒も高いということもよくあります。

 

一方で、アイススケートのパシュート競技では3人の役割や功績は概ね平等のようです。(実際は美帆選手が先頭を務めた割合が大きいですが・・)

働き方改革で労働時間の制限が厳しきなっていることもあります。これからの仕事はパシュート型にならざる得ませんね。極端な専門分化ではなく、ある程度は幅広に業務をこなせる人材が求められます。ちょっと心得ておきましょう。