宇部市にも冬将軍が襲来

今年は寒くて雪の多い冬です。今日は風も強くて、田圃の中の道では地吹雪のようでした。

 

ナポレオン(フランス帝国軍)の敗北
ナポレオン(フランス帝国軍)の敗北

よく知られているように、冬将軍とはロシアに攻め込んだナポレオン率いるフランス帝国軍を壊滅的な敗北に追い込んだロシアの寒さを言うのがはじまりです。

 

1812年6月にロシア領ポーランドに進軍したフランス軍は怒涛の勢いで進軍を続け、8月にはモスクワの西にあるスモンレスクでロシア軍との戦闘がはじまります。この緒戦で勝利したフランス軍は「ラ・マルセイエーズ」を高らかに謳いながら、モスクワに入城します。(ちなみに、当時のロシアの首都はサンクトペテルブルグです。)

 

モスクワが陥落してもロシアは降参しませんし、和議にも応じません。なんと、モスクワの街に火を放って焼き尽くします。灰燼となったモスクワの街に残るフランス軍に対して、ロシア軍はゲリラ攻撃を仕掛けたり、軽騎兵隊が襲撃したり、カノン砲を打ち込んだりします。

兵站の伸びきっているフランス軍が闘いに倦んできたところに、ついに冬将軍が襲来します。この寒さのために、「不可能は無い」と豪語したナポレオンも撤退を決意します。

 

結果として、ロシアに攻め込んだフランス軍は45万人。同盟国であるドイツやイタリアなどを合わせて70万の大兵力でしたが、戦死者は半数を超える38万人を数えるという大敗北を喫することになります。

 

さて、気象庁のウェブサイトによると、モスクワの2月の平均気温は-6.7℃です。

平昌オリンピックのニュースを聞いていると凄く寒そうですが、平昌近くの春川の平均気温はもっとも低い1月で-4.6℃です。ちなみに北朝鮮の平壌は-5.9℃です。

モスクワはやっぱり寒いんだなぁと思っています。

 

ところが、なんとモンゴル・ウランバートルの1月の平均気温は-21.7℃でした。想像を絶しますね。まったく関係ないのですが、モンゴル勢(白鵬がウランバートル出身)が大相撲を席巻する理由がわかるような気がしました。(稀勢の里の茨城県水戸の平均気温は+3.0℃)

 

ちなみに、今日の宇部市の最低気温は0.1℃でマイナスでもありませんでした。寒いなんて言ってると情けないですかね? ただ、最大風速は18.4m/sと台風並みだったので、西国育ちには結構厳しい1日でした。早く春が来ないかなぁ~。