成功した会社には、必ず確かな経営理念があるものです。
成功した会社には、必ず経営理念があります。一方で、経営理念があれば成功するわけではありません。
つまり、経営理念は必要ですが、一度決めたからといって、変えてはいけないということはないのです。
経営者の考えも変わるでしょうし、何より事業環境や世の中の考え方も変わっていきます。
そのときの状況で、柔軟に経営理念を変えていくことに、何も問題はありません。
ISOでは、改訂(変更)できるものを文書といい、改竄してはいけないものを記録といいます。経営理念が変えてはいけないというなら、その経営理念は記録ですね。まぁ、これはこれで歴史として保存すればいいわけです。
経営理念は、その日・その月・その年の行動の規範、予算や目標をつくるときの基準になります。過去に通用していた理念でも、そのときに基準とならないのなら変えるのは当然です。
普遍的な経営理念もあるはずだ!と言われる方もおられますが、多くの場合にそれは間違いです。単に事業環境が変化するだけではなく、自然科学分野での新たな発見があり、法律など人文科学分野での制改定があり、人の倫理観や道徳の変化もあります。
経営理念は会社の行動規範の元になるものですから、その用を満たさなくなったら躊躇せず変更しましょう。変更には、新しく創ることや、追加することも含みます。
ついでに、就業規則も定期的に見直してください。働き方改革や人づくり革命もありますが、会社に求められている責任が大きく変わってきます。労働法制の変更に対して、就業規則の改訂が立ち遅れている会社も多いように思います。
就業規則は職場の憲法と言われるものです。本家の憲法はなかなか変わりませんが、会社ではそうはいきません。