ロボットと一緒に働くようになった

私たちの工場にも包装工程などにロボットはありましたが、安全柵に覆われていました。

 

吉野家で働くロボット
吉野家で働くロボット

自動車の衝突防止技術がほぼ完ぺきに機能しているように、機械と人間の間での干渉をおこさないテクノロジーが発展してきました。安全策で区分されないで、人間と一緒に働く協働ロボットの登場です。

 

今年の春には、牛丼の吉野家の厨房に洗浄した食器を並べるロボットが導入されています。人と一緒に働いていますが、不用意に近づいたりすれば素早く停止して、ぶつかったりしません。

このロボットが担っているのは、洗浄が終わった食器を、その種類毎に決まった場所に重ねて置くという仕事です。比較的単純な仕事で、人が担当するよりロボットがするほうが嫌がらずにテキパキできる内容です。これによって、人間はロボットでは難しい接客サービスに時間を使うことができます。

 

人が繰返し持ってセットするには少し重い部品の組み付けなんかが協働ロボットの得意技です。人が持てないほど重いものを動かすのであれば、ロボットの力も大きいので安全柵が必要です。今までは、人がしていた仕事だが、1日続けると身体に負担があるような重さの部品をロボットと人間が一緒にするのは効果的です。

 

他にも、たくさんの種類の大きさが異なる小物製品を、決められた箱にきちんと詰め併せる作業なんかは、計算能力に優れたロボットの出番です。見ていると、う~ん、さすが!と唸らせる出来映えです。

 

協働ロボットが、私たちの仕事を変えていきそうです。

ところで、ロボットという用語ですが、JISでは産業用ロボットを「自動制御によるマニピュレーション(巧みな操作)機能又は移動機能をもち,各種の作業をプログラムによって実行できる,産業に使用される機械。」と定義されています。念のためです。