瀬戸内海沿岸で生まれ育った人は世界の有名な自然を観ても感動が薄いといいます。
三原市の竜王山山頂からの眺望です。ちょっと天気が悪いのが残念です。
手前から小佐木島、佐木島で、向島と因島との間に因島大橋が架かっています。
中国の人が瀬戸内海を観て、川と誤解したという話があります。日本人が長江を観ても、海としか思えませんので、それはそれで正しいように思います。
しかし、瀬戸内海は紛れもなく海です。海だから大きいです。人の視界にさえ全てをおさめることはできません。だから、瀬戸内海の誇る多島美は、写真や絵画では決して表現できません。もちろん、海なので潮の香りがして、波の音まで聞こえます。
瀬戸内海には3000の島があって、そのうち800の島には人が住んでいます。瀬戸大橋をはじめとして多くの橋が架かり、無数の船が行きかっています。
「瀬戸」は海峡の意味です。本州と四国の間をつなぐ海峡です。
瀬戸内海には多くの島があるので、そのなかにも早鞆瀬戸、音戸瀬戸、大須瀬戸、下津井瀬戸、塩飽瀬戸、速吸瀬戸など瀬戸がたくさんあります。
瀬戸では海の流れが速くなります。瀬戸は魚の隠れ家になって、優れた漁場です。昔は海賊(水軍)の隠れ家にもなって、歴史を動かしました。
瀬戸内海の多様さは、訪れてみれば、恐らく世界一見事です。残念なことに、見事過ぎてインスタ映えはしません。時代が追い付いていないのです。
VR(バーチャル・リアリティー)の3次元画像が普及すれば、VR映えする瀬戸内海は人気を集めることは確実でしょう。
皆様、おいでませ瀬戸内へ!