先週末に日本に上陸した台風21号に続いて、今週末にも季節外れの台風22号が襲来します。
気象庁のウェブサイトにはいろいろな観測データが掲載されます。日々の海水温も出ています。
図は、台風21号が日本に上陸した10月23日の日本近海の海水温を分布です。
海水温が27℃までの海域では台風は発達を続けるということです。10月23日時点では鹿児島県や宮崎県の沖合でも27℃の範囲です。
このため、台風が「超大型」で「非常に強い」状態で日本を襲いました。
「超大型」での日本への上陸は記録上は初めてで、10月23日の台風上陸は史上3番目に遅いのだそうです。
日本近海の海水温は、長期トレンドでは地球温暖化の影響を受けて上がっています。世界の海の中では、北大西洋の東部(スペインの沖合あたり)と日本近海が最も海水温の上昇が大きくなっています。
とは言え、日本近海の平均海水温の上昇は100年間で+1.08℃です。今回の台風被害をもたらした、日本近海の高い海水温の直接的な原因は違うところにあります。
しかし、平均海水温が上がるというのは台風のリスクが上がるということになります。温暖化対策(=国内では省エネ)は海洋国家である日本にとって、とても重要なテーマです。