ハイチ共和国は、世界で初めて黒人が興した国家です。南北アメリカで最貧国の一つです。
サッカーに詳しいわけではないので、悪しからず・・です。
なんとなく、6日のニュージーランド戦、昨日のハイチ戦というのは、W杯出場を決めた日本代表にとって、調整試合かと思っていました。
相手チームのモチベーションも低いので、親善試合というか、普通に勝つ試合なんだろうと思っていました。
ところが、ニュージーランドには2-1の辛勝で、ハイチには3-3のドローでした。
どちらも強かったですね。
さて、私自身はハイチ共和国には全く馴染みがありませんので、ちょっと調べてみましょう。
ハイチ共和国は、コロンブスが発見したカリブ海のエスパニョーラ島の西側3分の1を占めています。そして、エスパニョーラ島の東側3分の2のほうは、カープアカデミーがあるドミニカ共和国です。こちらは、バティスタ、メヒア両選手の活躍など、私にもお馴染みです。
さて、北海道をちょっと小さくしたくらいの面積のエスパニョーラ島は、二つの国に分かれているのです。
この島は、コロンブスの発見以来、フランスとスペインの間で何度も取合いになっていたのですが、17世紀の終わりに全部がフランス領になりました。その後、1804年にハイチとしてフランスから、世界で初めての黒人国として独立します。ところが、1814年にフランスとスペインが相談して、折角独立したハイチの東側をスペイン領(ドミニカ)としたのです。
まぁ、随分乱暴な噺です。
現在の両国を比較すると感慨があります。元は一つの国だったわけですが、遠い外国の力で分断されたのです。そして、200年を経過して両国間の格差は甚大です。現在でも、ハイチからドミニカへの不法移民問題で、紛争状態にあるようです。
南北朝鮮問題は身近ですが、カリブ海の問題は遠いです。我々は、どう考えればいいのでしょうか?
項目 | ハイチ共和国 | ドミニカ共和国 |
面積 | 28,000㎢ | 48,000㎢ |
人口 | 1,046万人 | 1,052万人 |
GNI | 77億ドル(最貧国) | 563億ドル(中所得国) |