「これでいい」という理性的な満足

「MUJI」=「無印商品」のコンセプトです。「これがいい」ではなく「これでいい」。

 

MUJI
MUJI

随分長い間、ノートは無印良品のものを使い続けています。主に文房具類ですが、たまに衣類なんかもMUJIのものを買います。

最近は、ファミリーマートにもMUJIは置いてあるので、日常使いには便利です。

 

無印良品(株式会社良品計画)の躍進が続いています。直近期の連結売上高3325億円(うち海外が1175億円)で、経常利益386億円という成績です。14期連続増収を続けています。

店舗数では海外が国内を抜く勢いです。中国だけでなく、東アジア全域をほぼカバーし、西南アジア・オセアニアから欧米と、世界展開を急速に進めています。

 

「無印良品」は西友のプライベートブランドとして、1980年にできたそうです。「わけあって、安い」というのが、初期のコンセプトで「割れせんべい」なんかが人気だったそうです。

装飾を一切廃除したシンプルなデザイン、必要なものだけに絞り込んだ機能、過剰包装をしないといったことが、バブル時代への反動もあって受け入れられました。

 

西日本には西友はないので、はじめて「無印良品」に出会ったのはいつだったか忘れました。今では山口県内に5店舗もあります。

 

”無印良品が目指しているのは「これがいい」ではなく「これでいい」という理性的な満足感をお客さまに持っていただくこと”だそうです。

結構凄いですよね。普通だったら、商品を選ぶのなら「これでいい」ではなくて「これがいい」で選んでください。その場合は当社の商品ですよ。というのが営業の常道です。

 

しかし、消費者は決して「これでいい」と思って買っているのではなく、MUJIの「これがいい」「これじゃだめだ」と選んでいます。それも、理性的な満足感ではなくて、実際は気分とか感情です。無印はかつて「愛は飾らない」というコピーを使っていたことがあります。飾りがないものに愛を感じるということでしょう。