VUCAの時代は落ち着きません

「VUCA(ブーカ)の時代」を象徴する出来事ばかりです。不安が募ります。

 

VUCAの時代
VUCAの時代

VUCA(ブーカ)は、元々はアメリカ軍の軍事用語だったそうです。簡単に言えば、「想定外の出来事が頻繁に発生する状態」のことを言います。

昨年くらいから、国際的な政治経済を表現する言葉として頻出するようになってきました。「VUCAワールド」とも言われています。

 

VUCAは、Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのワードの頭文字です。

 

日本は私なぞには全く理解不能な選挙戦に突入しました。金正恩もトランプ大統領にも目が離せません。「VUCAジャパン」です。それにしても、「VUCAジャパン」の中心が小池百合子さんになっている理由が全くつかめません。

 

小池百合子さんは、ニュースキャスターとして知り合った細川護熙さんにスカウトされて日本新党から政治の道に入り、新進党、自由党、保守党と渡って自民党に移った方です。この間、小沢一郎さんを師として政治経験を積んできました。

 

小池百合子さんは、環境大臣を歴代最長の3年間務めています。環境大臣としての成果は「クール・ビズの普及」で大きな評価ですが、一方で外来生物の持ち込みを防止できず国内駆除で損失を出す「外来生物法」を成立させたマイナスもあります。

 

小池百合子さんは、防衛大臣を53日間務めています。防衛大臣は難しいポストで、石破茂さんでも1年続いていません。これまで、1年以上勤めることができたのは民主党政権の北沢俊美さんと自民党政権の中谷元さん、小野寺五典さんの3人だけですから、期間が短いのは仕方ないかも知れません。この間に、ご本人曰く、”女の直感”で事務次官を更迭しました。

 

そして、舛添さんの辞任の後任として東京都知事に就任して1年余りです。この間、情報公開は舛添時代より後退し、知事が意思決定をしないので、諸政策も停滞しています。都議会で多数を握ったので、これからは進むかと期待されていた矢先です。

 

小池百合子さんは既に65歳で、安倍晋三さんより2歳余り年長です。素朴に考えて、現在までの政治的な実績に目ぼしいものがなく、思想信条も大きくことなる小池さんに、民進党の皆さんがひれ伏すのはなぜなのでしょうか? う~ん、「VUCA(ブーカ)」だからかな?。