日本国憲法下での衆議院の解散は今回で25回目ですが、過去24回の解散間隔は1046日です。今回の安倍総理の解散は1042日です。平均ピッタリでした。
右のグラフが、衆議院解散までの日数を示しています。
オレンジ色で〇をつけた、三木内閣のケースが戦後初めての任期満了による解散?というか衆議院総選挙があったケースです。
「ロッキード選挙」と言われて、自民党は惨敗します。
赤色で〇をつけたのが解散時期が遅かったケースで、一つが森内閣の「神の国解散」で、一つが麻生内閣の「政権選択選挙」です。
森総理は惨敗し、麻生総理は政権を鳩山民主党政権に奪われます。
緑色の〇が、解散までの間隔が短かったケースです。一つが小泉内閣の「郵政解散」で、もう一つが前回の安倍政権での「アベノミクス解散」です。どちらも与党が躍進しています。
今回の解散は、麻生前総理が強く薦めたと言われますが、任期ギリギリでの解散はうまくいかないようです。
ついでですが、いつ解散したかを下のグラフにしてみましたが、年の後半が多いですね。政治日程は年度の予算編成が重要な要素ですから、年の前半での解散は少ないですね。
要するに、今回の衆議院解散はごく平均的な解散と言えます。
議会制民主主義を採用している国では政府が議会を解散する権利を持ちます。これは、政府が議会が民意を反映していないと判断した場合に、改めて民意を確認する唯一の手段だからです。尚、アメリカで議会の解散が無いのは、大統領制なので政府が議会の信任を得ているわけではないからです。