日本のコーヒーは安すぎる

日本のサービスは、これまで訪れたどこの国よりも割安だと思います。

 

サービス業
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欧米でもアジアでも、日本ほどの丁寧な接客や親切な説明、的確なアドバイス、高い品質の商品、きちんとした包装、きめ細かい保証などを提供してもらうのは難しいことです。

 

中国でスターバックスに行ってコーヒーを飲みましたが、同じ看板を掲げたチェーン店ですが、サービスの内容には大きな違いがあります。

コーヒーそのものは、世界共通の装置を使って、訓練されて認定された店員によってつくられるのだと思います。それでも、何故なのか、味は日本の店舗と比べるとかなり劣ります。店内の装飾なども同じといえば同じなのですが、POPの書き方、砂糖やミルクなどの置き方などに配慮が薄くて雑然としています。しかも、価格は日本よりも高め(600円ほど)です。

 

「顧客満足度=提供されたサービス(商品)の価値÷支払った費用」で算出されます。

どんなに素晴らしいサービスでも、多額な費用がかかるのであれば顧客満足は高くはなりません。逆に、少々怪しい商品やサービスでも安ければ納得してしまいます。

世界中の顧客が日本のサービスは割安だと感じています。つまり、顧客満足度が高いのです。

 

経営者は顧客の満足度を高めることに一生懸命です。顧客満足度を高めるときに、最も簡単な方法は、分母にある「支払った費用」を小さくすることです。安価な価格設定であり、値下げであったり、値引きや割引をすることです。

しかし、今は転換点です。世界から顧客が日本を目指すようになったので、外国人顧客を高品質で割安なサービスで驚かすのは、痛快なことではあります。但し、それだけ世界の常識や標準からかけ離れているということです。

 

当然ながら、常識外れの経営は持続可能性という面で問題です。少しづつ、世界標準の合わせていくことが必要です。海外からの顧客は、日本のスタバのコーヒーが1杯800円でも割高と感じないと思います。コメダなら、1000円でも・・。