地域密着・・地域の人も変わっている

地域密着でじっくり仕事をしているお店ですが、住民の移動を見落としていませんか?

 

お引越し
お引越し

宇部市のような地方都市で、地域の皆さんを相手に商売をしているお店のご主人と話をします。

「うちは、地域密着で昔からのお客様を大事にした商売をするだけです。」と言われました。

 

地域密着で商売をするのはよいのですが、地域の住民が入れ替わっていることに気づいていない方がいます。多くの人が感じているよりも、人の移動というのは多いのです。

 

5年ごとにおこなわれる国勢調査、直近2015年の結果からみてみます。

宇部市の人口は、169,429人です。山口県で3番目に大きな市です。

このうち、生れたときと同じ住所に住んでいる人は僅かに10.5%です。生まれたての赤ちゃんも含んでの10.5%です。ちなみに、12歳未満人口もちょうど10.5%です。

多くの人は住所を変えるものです。

 

以下、現住所に20年以上住んでいる人は33.5%、10年以上20年未満が17.2%、5年以上10年未満が12.8%、1年以上5年未満が17.7%、1年未満が6.6%となっています。合計が100%にならないのは、よくわからない人もいるからです。

つまり、その場所に住んでいる人の4人に1人は5年以内に越してきた人ということです。

 

つまり、地域密着型と言っても地域の人は入れ替わっているのです。新しく入ってきた人に対して、どういうマーケティングをするのか?。逆に、地域から出ていく人はもう顧客にならないのか?などを考えると、新しい発想が生まれるかも知れません。