先日、アメリカでスマホを浴室で充電しながら使っていた14歳の少女が感電死する事故というニュースがあった。当たり前といえばそれまでですが、こんなことしてはいけません。
厚労省の労働災害統計をみると、昨年の感電事故での死傷者数は99人で、うち死亡者数は11人です。かなり少なくなってきましたが、まだまだ発生しています。
家庭での感電事故の状況を簡単に調べることができなかったのですが、昔に比べると減ってはいると思います。
感電事故で気をつけたいことを書きます。
1.上の統計にあるように、感電事故では死傷者の9人に1人が亡くなっています。実は、こんなに死亡率が高い事故原因はありません。労災統計では、「破裂」「爆発」などが続きます。
つまり、感電事故は死に直結すると心得ましょう。
2.感電の危険が高いのはもちろん高圧電源ですが、事故は低圧でのほうが多くなっています。高圧は専門技術者の領域ですが、低圧は一般作業者が触れる機会が多いのです。実際、労災の被災者の6割は一般作業者です。
3.感電事故は圧倒的に夏場(6~9月)に集中しておきます。この4カ月に年間の9割が集中しています。ちなみに、高圧の事故には季節性はありませんので、低圧の事故のほとんどが夏場におこっています。
水に濡れると人体の抵抗が低下するので身体に電流がたくさん流れます。また、肌を露出することも要因です。スマホ感電のように浴槽のなかは論外としても、夏場の発汗や腕まくりは危険を増します。
感電事故を防ぐには、電気が流れているものには、とにかく触らないということです。
過去には、通電したまま蛍光灯の交換をしていた女性が、蛍光灯の二本のピンの間にマニュキュアをした爪を入れて感電して脚立から転落した。なんて事例もあります。
労災とは違いますが、浴室で電気製品を使うのは絶対に止めましょう。スマホに限らず、照明スタンドとか、シェーバーとか、ドライヤー(これはほとんど自殺行為)とか、危険です。