暑いです。この暑さをエネルギーに・・

今日も35℃近い暑さです。太陽光発電がどんどん電気をつくってくれる・・というのは間違いなんですよ。

 

暑い夏
暑い夏

ギラギラと太陽が照り付けて、気温は35℃にもなって、屋外や工場で働く人には過酷な環境になっています。

太陽光発電のパネルにも、光がふんだんに当たっているので、さぞやたくさんの電気をつくっているだろうと思われます。

 

しかし、実は太陽光発電とは文字通り「光エネルギー」を「電気エネルギー」に変換する仕組みです。この変換効率は、太陽電池パネルの物性によって異なりますが、温度が高くなるほど効率が落ちていきます。

一般的な結晶系シリコンの太陽電池の場合、0.4%/℃くらいで効率が下がります。例えば、気温10℃でパネルの温度も10℃のときと、気温35℃でパネル温度が60℃のときを比較すると発電量が20%も下がるのです。

 

こうなると、熱そのものに仕事をさせたいと強く願います。一番身近なのは、太陽熱温水器のように、太陽熱を給湯に使うものです。「〇〇ソーラー」なんて、有名な会社が各家庭の屋根に設置していものですが、最近は太陽光発電にとってかわられています。

これだけ、気温が高いと密閉した容器に気体を封入して膨張させて、それを開放して機械エネルギーに変換するなんてこともできそうです。

 

まぁ、最も現実的に期待できるのは熱光電池でしょう。熱をセラミックなどの熱吸収体に蓄えて、これから放射される電磁波を太陽電池と同じ働きで電気エネルギーに変換するものです。

 

日経新聞によると、「アジア開発銀行(ADB)は、「パリ協定」などの温暖化対策が実行されなければ、アジア太平洋地域の平均気温は今世紀末までに6℃上昇して破壊的な結果をもたらす」と警告したそうです。

本来は低炭素社会の実現に取り組むべきですが、アメリカと中国という超大国がやりたい放題ですから、期待はすごく薄いです。日本としては、効率よく熱を吸収して蓄える材料の研究が加速することも期待してしまいます。