自衛隊は全国組織で23万人

防衛大臣のお騒がせ発言で、またまた自衛隊が話題です。ちょっと調べてみましたが、23万人は多いのか少ないのか?

 

数字で見る自衛隊(2017.4)より
数字で見る自衛隊(2017.4)より

防衛省と自衛隊を合わせて247,885人です。自衛隊だけだと229,550人です。

 

戦前の日本軍の詳しいことは知らないのですが、昭和の初めには陸海軍合わせて25万人、日中戦争開戦時の昭和12年で65万人くらいだったそうです。

平時の人数は同じくらいです。まぁ、当時よりも人口が増えているので一概には言えませんが、自衛隊は思ったより多い人数なのかも知れませんね。

 

但し、近隣諸国の軍隊がどんどん増強されていることを考えればむしろ少ないとも言えます。

中国は陸軍だけでも160万人、北朝鮮は100万人だそうですから、人数では太刀打ちできません。

 

ちなみに警察官は29万人で、消防士は16万人、海上保安官は1万3千人といったところのようです。乱暴ですが、自衛官も含めて70万人くらいが、日本国民1億2700万人の安全を守っているということですね。1人当たりで守っている人が180人ということになります。結構厳しいなかで、皆さん頑張っています。

 

ちにみに、戦前までは警察と消防は同じ組織でした。いわゆる、国家警察だったのですが、戦後にGHQの指示で分けられて自治体警察・自治体消防になったわけです。まとまった力になるのを恐れて分けたのです。ところが、保安組織の力を削ぎ過ぎたら、有事に役に立たなくなって、慌てて作ったのが警察予備隊です。これが、今の自衛隊になったのです。

 

近年は、東日本や熊本など甚大な被害をもたらす自然災害が起こっています。テロなど差し迫った脅威もあり、ミサイルが飛んでくる可能性も否定できません。一応は、警察や消防も広域化が進んでいますし、道州制という話もありますが、ちょっとスピード感に欠けます。

警察と消防の連携を強化して、一体的な運用が望ましいと思います。更には、警察消防を、自治体の範囲を超えて活動できて、有事に国全体を守れるような組織へ再編する時期が来ているような気がします。