環境マネジメントシステムの活動で「グリーン購入」は必須事項になっていますが、エコマーク付き事務用品(コピー用紙など)の購買点数で評価している事業者が見られます。
グリーン購入とは、『製品やサービスを購入する際に、環境を考慮して、必要性をよく考え、環境への負荷ができるだけ少ないものを選んで購入すること』というのが環境省の定義です。
エコマーク付きの商品を購入することだけではありません。
また、グリーン購入を商品件数で評価するのも適当ではありません。点数で評価すると、300万円投資してエコカー1台購入しても、100円の再生プラスティック製ボールペン1本購入しても、同じ評価になります。おかしいでしょ。
グリーン購入の考え方。
1.購入する前に考えること。
1)要らないものは購入しない。
2)必要以上に購入しない。(数量)
3)要らないものはもらわない。
>過剰包装とかです。
4)購入するためにエネルギーを浪費しない。>同じものなら近くで購入する。
2.購入するときに考えること。
1)天然資源を浪費していない。
>このときには、環境マーク(エコマークなど)を参考にします。
2)リサイクル材料を使っている。
3)環境負荷がある原材料を使っていない。
4)製造するのにエネルギーを大量に消費していない。
3.使うことを想像して考えること。
1)長く使えるもの。
>耐久性がある。保存期間が長い。
2)使い方を合わせられるもの。>使用期間中に調整ができるとか、パーツの組み合わせを変えられるとか。
3)修理ができるもの。>交換部品が容易に手に入るとか、リフォームしやすいとか。
4)最も重要!省エネルギーなもの。
4.使い終わったときのことを想定して考えること。
1)最終的に捨てるゴミが少ない。
2)リサイクルが容易なもの。>素材ごとに分けられるとか。
3)リユースが容易なもの。>中古品として販売できるとか。
4)全部を棄てずに済むもの。>ボールペンの芯を交換するような例。
全て、グリーン購入です。基本は、どんなものでも購入するときに、少し心がけをするとグリーン購入になります。
そして、何より大事なのは「グリーン購入すると会社は儲かる!」ということです。エコマーク付き商品は高価だから、グリーン購入に取り組むと利益が減ると思っている経営者の方は間違っています。
必要なモノを、必要なだけ購入して、省エネなどでお金をなるべく使わずに、長く使って、捨てるときにお金になるなら儲かるでしょ。そのうえ、グリーン購入に取り組む、環境配慮が行き届いた会社だとなると、信用も増して宣伝にもなります。
グリーン購入も含めて、環境マネジメントのポイントは、会社が儲かるかどうかです。