アメリカ東海岸は季節外れの猛暑になっているそうです。アメリカで日常使われる温度の単位は華氏(℉)です。
アメリカの地図に載っている数字が気温です。ニューヨークなど東海岸は90℉くらいです。
日本では摂氏(セルシウス度)”℃”が一般に使われます。水の凝固点を0℃として、沸点を100℃として100分割した指標です。日本人にとっては、馴染みが深くて、とってもわかりやすいですね。ちなみに、セルシウス氏はスウェーデン人の天文学者です。
アメリカでは華氏(ファーレンハイト度)”℉”が一般に使われます。日本人にとっては、耳慣れないですし、ピンときませんね。華氏温度は、アメリカ以外でもヤード・ポンド法の国ではよく使われます。華氏は、水の凝固点を32℉として、沸点を212℉として180分割した指標です。なんかスッキリしないですね。
そこで、華氏を摂氏に置き換えてみます。
華氏(℉) | 摂氏(℃) |
0℉ | -17.8℃ |
25℉ | -3.9℃ |
50℉ | 10.0℃ |
75℉ | 23.9℃ |
100℉ | 37.8℃ |
やっぱり、ピンとこないですね。
さて、この華氏はドイツ人の技術者であるファーレンハイト氏によって1724年に考案されました。その趣旨は、0℉~100℉が人間が生活する領域の気温であるということです。
(0℉は当時知られていた最低の温度で、100℉はファーレンハイト氏の体温。)
つまり、0℉未満でも、100℉を超えても、人は生活できず、50℉が最も快適であるということです。つまり、華氏温度では、この体感が数字で表されているということです。
18世紀のドイツと、地球温暖化が進んで38℃超えもしばしばニュースになる現代の日本では体感が異なるかもしれません。しかし、今日の温度は100℉を超えた!という方が、生活できない温度だ!と実感できますね。