5月6日から飛来している黄砂ですが、日に日に多くなっています。
写真にすると黄色がよくわかりませんが、肉眼では今日の空は黄色かったです。視界が悪くなるほどではなく、障害があったわけではありません。しかし、黄砂と言えば3月4月のものですから、5月になっての3日連続の出現は珍しいですね。
偏西風の蛇行の仕方が例年と異なるということのようです。このため、北海道や東北でも酷い黄砂が観測されたということです。
気象庁がアジアの観測拠点での黄砂飛来状況を公開しています。
5月3日は中国大陸の内陸部で赤いマークが見えます。これは視程2㎞以下の黄砂を観測していることを示します。4日には北京周辺まで、5日には一部が朝鮮半島へ、6日は西日本、7日は日本列島全体と黄砂が侵攻してきた様子がわかります。8日も朝鮮半島から日本にかけて広く観測されていますので、9日以降もまだ1~2日は続くかも知れませんね。
ただ、黄砂の飛来は少し減ってきているように思います。気象庁のサイトにデータがあったのでグラフにしてみました。
グラフのオレンジ色の線は、日本で黄砂が観測された延べ日数です。2000年以降では、2002年・2006年・2010年にピークが見えます。
中国で開発が進みことで砂漠化が激しくなったことが原因ではないかと言われていました。大気汚染物質やその他の有害物質の越境が大きな問題になりました。
2011年以降の黄砂飛来は概ね落ち着いてきているようで、2017年もこれまでは平穏でした。5月になって襲来してきましたが、そろそろ収まって欲しいですね。