ちょっと事情があって統計学の勉強をしています。確率密度関数で計算してみました。
最近はミサイルが飛んできそうだったりして、いろいろ物騒なので東海地震の危険性が忘れられて、あまり話題にならないような気がしています。
先ずは元になるデータをウィキペディアから収集してみました。下のような表になります。
14世紀以前の情報は正確ではなく、地震が発生していることは確かなのですが、震源域の特定ができていません。そこで、1361年の正平地震以降のデータを使うというのが一般的な取り扱いのようです。
考え方は、地震の発生は一定の周期でエネルギーの蓄積と放散を繰り返すことでおこるという仮説です。東海地震は平均すると119年の間隔で発生しています。(3回の平均というのが、ちょっと苦しいですが・・)
現在は、最後の安政地震から163年が経過しておりエネルギーが溜まってきていると予想されます。また、東海・東南海・南海地震は連動して起こることが多いので関東から四国までの広い範囲で警戒が必要です。
さて、計算に使われる式はこれです。
f(t;μ,α)= {μ/(2π・α^2 ・t^ 3 )}1/2exp{-((t-μ)^ 2 /(2μ・α^2・ t))}
エクセルの表計算を使ってみると、意外に簡単に計算できます。
計算結果は右のようになります。
2017年現在、東海地震が今後10年間に起こる確率は39.6%で、30年間に起こる確率は79.6%ということになります。
まぁ、あくまでも計算上のことです。
地震の発生は予測できません。今日、発生しても不思議ではないと考えて準備を怠らないことが大切です。
ちょっと余談ですが、地球上の生物の大量絶滅というのが過去5回ありました。
オルドビス紀(4億4000万年前)超新星爆発が原因
デボン紀(3億5900万年前)巨大隕石
ベルム紀(2億5000万年前)火山活動
三畳紀(1億9960万年前)火山活動
白亜紀(6600万年前)巨大隕石
最後の白亜紀の大量絶滅で恐竜とかがいなくなったのですね。これは有名です。
同じように計算してみますと、今後1万年以内に大量絶滅が起こる確率は0.014%でした。
まぁ、リスクフリーということは絶対にないということですね。
・・それにしても、統計学は面白い!