実際は、山口県には阿武火山群という火山があります。最新の噴火は8800年前です。
山口県は泉源の数や多彩な温泉地の利用がされていることから、「温泉県」のひとつです。
温泉の定義は、1)泉源の温度が25℃以上、2)所定の物質の含有量が基準値以上、のいずれかを満たすものを言います。温度が25℃未満でも、「リチウムイオン」「水素イオン」「ヨウ素イオン」「フッ素イオン」「メタけい素」「重炭酸ナトリウム」などを所定濃度以上含めば温泉(冷鉱泉)です。
山口県には、479の泉源があります。このうち、温度が25℃以上の温泉は186あり、42度以上の高温泉が48もあります。
県内全域に分布する温泉は、観光や療養に広く使われています。
県都山口市にある湯田温泉、先ごろロシア大統領が訪問した長門湯本温泉など、有名な温泉街がたくさんあります。
素朴な疑問として、火山もないのに高温泉が湧くのは何故なのか?と考えます。
地表の川や池の水温は平均15℃くらいです。
地面を深く掘ると水温は上がります。およそ100mで3℃くらいのペースだそうです。
都会では、数百メートルの深度を掘って温度が25℃以上なので、天然温泉というところもあります。しかし、山口県ではそんなに深く掘っているところはありません。
温泉には「火山性温泉」と「非火山性温泉」というのがあるのだそうです。
左の図のような仕組みで、地下深くで温められた地下水が断層の裂け目を通って湧き上がるのだそうです。
湯田温泉では、毎分1500ℓの70℃を超える湯が湧いています。
結構、凄いことです。