東アフリカの干ばつのことが伝わらない

現在、東アフリカでは干ばつになっていて、2011年の大干ばつ以来の危機です。

 

☞  公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 

2017年2月14日

【東アフリカ干ばつ】 何万世帯もの家族が食料と水を求めて避難―ソマリア  

深刻な干ばつに見舞われ、食料危機の兆候が表れて いるアフリカ東部(アフリカの角地域)。ソマリアでは現 在、何万世帯もの家族が、食料や水、放牧地を求め て故郷からの避難を余儀なくされています。 

 

この地域は、2011年にも大規模な干ばつに襲われています。

ソマリア、エチオピア、ケニアの3か国で、1250万人が生活を脅かされ、ソマリアだけでも25万人が亡くなったということです。ジブチ、スーダン、南スーダン、ウガンダという近隣国でも食糧危機になりました。

 

現在の干ばつの状況は正確に把握できません。

気象庁のHPでは世界の気象データを見ることができますが、この地域は欠測が多くて、干ばつの様子は、よくわかりません。今の時期(10~3月)に雨が降らないのは例年のことなので、9月までに雨が少なかったということでしょうか?それとも、水争いのような原因でしょうか?いずれにしても、政情が不安ななかで、気象の影響も受けているとすれば深刻さが増します。

 

世界の経済も技術も発展を極めているなかで、取り残された地域への意識を持たなければなりません。先進国が孤立主義に走る傾向がどんどん強まっています。アメリカや欧州諸国はもちろん、地域大国という国も同じです。日本も、意識しないうちに、どんどんニッポン・ファーストになってきています。

 

ちなみにですが、日本の年降水量は1700㎜くらいで、世界平均が1000㎜未満ですからかなり多いほうです。しかし、日本は島国で面積が狭くて人口も多いので、一人当り年降水量は5000㎥ほどとなり、世界平均の1/4以下です。一人当り水資源量でみると、年間3300㎥で世界平均のおよそ半分です。

 

それでも、日本では水が豊富に使えているのは、日本が農畜産物(食料)にかたちを変えて水を輸入しているからです。水の需要の9割は食料生産に使用されます。ハンバーガー1個つくるのには2400ℓ(2.4㎥)の水が必要で、コーヒー一杯には132ℓが使われます。

・・孤立主義では続かないのです。(少なくとも日本は)