リーダーがいない組織は恐ろしい

独裁者というのは組織の「リーダー」でなくて「ボス」です。

 

「ボス」と言えば、西部警察の石原裕次郎とか、その通りの題名のドラマの天海祐希とかを思い出します。しかし、これはボスではなくてリーダーというのが正しいのです。

 

ボス(boss)は「なんらかの組織の頂点に立つ人物」を意味します。

つまり、ボスは一つの組織に一人だけです。だから、ボスは自分の地位を狙う人(ボス候補)を暗殺しなければなりません。しかし、強いボスの下には、ボスの座を狙う次のボス候補が必ず生まれますから、そのボス候補も暗殺しなければならなくなります。そして、殺しても殺しても、第3・第4のボス候補が生まれます。

どんどん殺していって止まらなくなって、何千人も殺し続けた人もいますね。

 

一方で、リーダー(leader)は「組織の指導や指揮をする人物」を意味します。

この場合、リーダーは一つの組織に一人とは限りません。また、リーダーが組織の頂点に立つことも必須ではありません。むしろ、リーダーは組織の下側を支える人である場合が多いのです。もちろん、誰も暗殺する必要なんかありません。

 

ボスは頭を下げられる人で、リーダーは頭を下げる人です。

ボスは部下を追い立てる人で、リーダーは部下を導く人です。

ボスは失敗の責任を負わせて、リーダーは失敗の責任をとります。

ボスはやれと言い、リーダーはやろうと言う。

 

リーダーがいないで、ボスが率いる組織は恐ろしいです。

しっかり、監視することができればいいのですが・・

もちろん、経営者はリーダーであるべきで、ボスであってはなりません。