理系の学生さんの言葉です。「納豆がデフォルトなのはやばい!」・・そりゃそうだ。
「デフォルト」といえば、私たちの世界では当然に「債務不履行」のことです。債務不履行というのは、借金が返せない状態になっているということです。やばいです。
日本政府の借金が膨らむと、いつかデフォルトの危機が訪れるかもしれない。なんて使い方をします。これは、本当にやばいです。
しかし、納豆が借金を返せないとは一体なんだ?
ところが、学生さんのいう「デフォルト」は、「初期設定」という意味のコンピューターというか情報用語です。この場合、「定食屋の〇〇の朝食には、納豆が初期設定されている(最初からついてくる)が、自分は嫌いなので嫌だ」というような意味です。
例えば、「デフォルトをGoogleにする」とは、パソコンのスタート画面にGoogleを設定しておくということです。
どうも、カタカナ語は難しいです。
よく戸惑ったのが、「マニフェスト」で、私たちの世界では「産業廃棄物管理票」のことで定着している言葉です。最近では、「政党の選挙公約」(まぁ、こっちが本来の意味なのかも知れませんが・・)という意味のほうがよく耳にします。
また、みんなの党が「アジェンダ」を「主要政策」といった意味で使っていた時期があります。普通は「予定」とか「計画」の意味ですから、かなり違和感がありました。
最近は小池都知事のカタカナ語が有名です。
「レガシー」を残すというのがありますが、「レガシー」は文字通り「遺産」です。
「レガシー」は全てが望ましいものではありません。
「都民ファースト」は「都民が第一優先」みたいな意味でしょうが、トランプさんの「アメリカ・ファースト」がでてきて、「ファースト」には、独りよがりで勝手な言葉のイメージがつきました。
もっとも、トランプさんのアメリカは、オールアメリカのことを言っているわけではないようですが・・。