アメリカ大統領選挙でトランプ氏が勝利しました。さて、2020年の世界はいかに?東京五輪は??
このブログでも何度か書きましたが、やはりトランプ大統領が誕生しました。やはり、言動を改めなかったのが勝因です。
☞ 2016.3.5 「トランプ革命は成功するか?」
2016.5.13「トランプ・ヒラリー両氏の支持率拮抗、本選は接戦か?」
問題発言を承知で言えば、当時ノーベル賞受賞者を世界で最も多く輩出して、第一等の知性を誇ったドイツ国民が、正当な選挙で選んだのがヒトラーでした。欧州の周辺国や米国は、暴言というか暴論を繰り返すヒトラーが選挙に勝つとは思わなかったのです。しかし、ヒトラーは選挙に勝つために自論を曲げることをしませんでした。それこそが、選挙の勝利につながったのです。現状への不満であり不安を汲み取るには、極論こそが受け皿になるということです。
※決して、トランプ大統領をヒトラーと同一視しているわけではありません。
ビジネスや経済の世界では、「ゲーム理論」を学びます。選挙もゲーム理論の題材によくなって、中庸こそが勝利に近づく合理的な戦略とされます。しかし、民主主義の帰結は「ゲーム理論」の前提とは異なります。
さて、世界の盟主たるイギリスがEU離脱して、超大国アメリカが経験も能力も持たない人を大統領にしました。米英が孤立主義を強めることになりました。
民主主義国家では、米英の次に力がある日本とドイツは、第二次大戦の敗戦国であり国際的な力を制限されたままです。(イタリアも)
フランス・カナダ・オーストラリアなど、これに続く国々もそれぞれに政治的に・宗教的に大きな課題を抱えていて、国際秩序を守る力に欠けています。
2017年以降の世界では、紛争や戦争が増えていきます。これは、歴史の必然として避けられないでしょう。特に米国の孤立主義は軍事産業が経済の中心を成していることから、自国に直接的な影響の及ばない地域での紛争や戦争を容認(内心では歓迎)する力になります。
力の空白が生まれる中東がまた争いの場になりそうです。アフリカ大陸での紛争も激しくなりそうです。極東の地も無風ではないかもしれません。
日本株式は大きく下落しました。ビジネスのリスクを緩和する方法は、いついかなる場合でも自己資本の充実です。大企業は当面は内部留保の拡大に動きます。中小企業においてもリスク回避は必要です。
全員がリスクを恐れて投資を控えると、アベノミクスには強烈な逆風が予想されます。政権は経済減速を回避しようと、財政出動を増加させることになります。
機動的な判断が容易な中小企業者としては、このピンチをチャンスと考えるか、それとも耐える時期と考え次の飛躍に備えるのか、判断の分かれ目です。
あ、そうそう東京五輪です。2020年に世界のどこかで大きな紛争や戦争がおこっている可能性は高まったと思います。世界終末時計は”3分前”から、少し進んだかもしれません。
・・すみません。ちょっと脅しすぎましたかね?