室内の雰囲気は照明の色温度で決まる

光の色は、温度=色温度(単位はK:ケルビン)で表します。

 

写真は「冬の大三角」です。

左上がプロキオン・右上がベテルギウス・下に見えるのがシリウスです。

 

オリオン座のベテルギウスは、オレンジ色に見えています。肉眼で見える星の中では最も赤っぽく見える星です。一方のシリウスは太陽を除くと、最も明るく見える恒星です。ダイアモンドのように白く輝きます。

 

この色の違いは、表面温度の違いによるものです。

ベテルギウスの表面温度は3,500K、シリウスの表面温度は9,900Kです。ちなみに太陽の表面温度は5,778Kです。

恒星は、温度が低いほど赤っぽく見えて、高いほど白っぽく見えることになります。

 

照明器具の場合も、光の色を色温度で表します。

自然光に近い「昼白色蛍光ランプ」の色温度は5,000~5,300Kです。

クール光と言われて、涼しげで爽やかな雰囲気をつくる「昼光色蛍光ランプ」の色温度は6,500~7,000Kです。クールなほうが色温度が高くなるので、ちょっと戸惑います。

穏やかで暖かみのある雰囲気をつくる「電球色蛍光ランプ」は4,000~4,200K。

「白熱ランプ」は2,600~3,000Kです。

 

照明器具の選択では、明るさ(照度)だけでなく、雰囲気づくりも大切です。