当たり前のことですが、「借りた金は返す」 「返せない金は借りない」 です。
借金も財産であるとか、借金を梃子にしてこそ事業は伸びるとか、言われることはもっともなのですが、基本は変わりません。
「借りた金は必ず返す」
「返せない金は借りない」
金融機関がお金を貸すか貸さないかの判断するのは、次の3ポイントです。
1.お金を借りる必要があるのか?
2.借りたお金はいつ・何に使うのか?
3.貸したお金はいつ・返るのか?
逆に言えば、お金を借りるときにはこの3ポイントを説明できるようにしておきます。
1.お金が何故必要なのかを説明します。
注文が増えて、たくさん生産するのに運転資金が必要だということもあるでしょう。
新しい製品をつくるのに、新しい機械を購入費用が必要だという場合もあります。
運転資金として、どの程度が不足するのかを計算して説明します。
2.借りたお金の支払先と支払時期を説明します。
注文が増えたのなら、仕入先への支払やパート従業員への給料などの支払です。
設備投資であれば、どういう業者にいつ支払うのかをはっきりさせます。
お金を借りる必要性と支払先が合わないなら、お金を他に転用することになります。
3.お金をいつまでにいくら返すのかを説明します。
これは最も重要なことです。
返すお金というのは、会社が儲けることで手に入るのが原則です。つまり日々一生懸命に仕事をして、儲けを出したなかからお金を返します。何かの臨時収入を当てにしません。
保証とか担保ということもありますが、上の3つのポイントをきちんと説明できれば、銀行はお金を貸すでしょう。
中小企業の多くは、金融機関からの借入れで成り立っています。金融機関からの融資が途切れるのは死活問題です。日頃から、金融機関とはよく付き合って、その姿勢や考え方に違いがないかを確かめておきます。