東日本大震災の被災地で、絶滅危惧種ミズアオイの群生が発見されているそうです。
絶滅の恐れがある動植物などを、環境省がレッドリストとして公表しています。
ミズアオイは昔は日本中の川や沼地、水田などに群生していたそうです。
今の時期に青い花をつける1年草です。花が枯れると種を土に落として、冬を越して、また春になれば芽を出します。
戦後に、雑草だということで除草されてしまったので、今はほとんど見ることがなくなりました。
このミズアオイの群生が、岩手県の大槌町で見られるそうです。
科学調査の結果、除草剤の散布をおこなわれた以前、つまり50年以上前の種が発芽したのだそうです。長年、土の中で生きていたミズアオイが、震災の影響による地割れや、津波の影響による表土の流出で、復活したのだそうです。
すごいことだと思いませんか?絶滅危惧種の復活は、大いに元気つけられます。
もっとも、絶滅していると考えられていた種の復活さえも、たまにはあります。
有名なところでは、さかなクンが再発見に貢献したクニマスの例です。秋田県の田沢湖の固有種で絶滅したクニマスが、富士山の近く西湖で発見された事例などです。
生物は弱くて、多くの種が人間の営みによって絶滅に向かっているというのは事実です。
しかし、意外にしぶとい生き物もいるようです。
そんな目で、改めて周囲を見回してみてください。ニホンオオカミが見つかりませんか?