バスタ新宿のトイレ不足問題

テレビで日本最大のバスターミナル「バスタ新宿」にトイレが少なすぎるということです。

 

今年の4月に鳴り物入りで新宿駅南口にオープンした「バスタ新宿」は、一日1600便のバスが出入りする日本で最大のバスターミナルです。 

 

乗降客数は、1日当り平均約2万人で、繁忙期では4万人近くになります。深夜や早朝に発着する便があって、1日に20時間開いていますから、仮に4万人÷20=2000人。

 

1時間当たり2000人が利用します。長距離バスターミナルですから、滞在時間も1時間と大胆に仮定すれば、バスタ新宿にはいつも2000人がいます。

 

バスタ新宿で評判が悪いのが、コンビニがない・コインロッカーが少ない・椅子やベンチが少ない・トイレが少ない・・・といった内容です。

 

コンビニは、広島でお馴染みのポプラが入店予定だったのですが取りやめになりました。ポプラ側が、契約内容が不透明でトイレ掃除のノルマを課されそうになったのでやめた?という冗談みたいなニュースが載っていました。

代わって、ファミマの出店が決まったそうですが、ポプラのポプ弁(その場で、ご飯をよそってくれる)が無いのは残念です。カープ応援セールが見られないのも・・。

 

1日2~4万人の利用に対してコインロッカーが142個、滞在者2000人に椅子が160席というのも、少ないように思います。

 

まぁ、その前が新宿駅周辺の路上で屋根も壁もないところで待っていたわけですから、ましになったと言えばそうです。国交省の利用者調査でも、以前より便利になったと好評であるという記載がありました。

とは言え、総事業費700億円のビッグプロジェクトですから、外で待つよりはまし!では、ちょっと寂しいですね。

 

最後にトイレですが、女子トイレがフロアに8室、建物全体でも12室しかないそうです。

こちらも、来年春までに+13室で合計25室に増えるそうです。

 

さて、トイレに行って個室が空いていない確率を計算してみます。

1時間2000人の利用者の50%が女性で、バスに乗ってもトイレが無いと心配して、そのうち50%の人がトイレに行っておこうと思うとすれば、1時間に500人の利用です。

 

平均使用時間1分?と仮定すると、1時間当たりの呼量は500×1÷60=8.3。

電話回線が話し中にならない確率を計算するアーランB式で、必要トイレ数を計算。

アーランB式:B = (a^n/n!)/(1+a/1!+a^2/2!+a^3/3!+・・・+a^n/n!)

B:呼損率(Call loss rate)

a:呼量(Call number)

n:回線数(Circuit number)

 

呼損率(トイレがふさがっている確率)を1%にするための個室の数は、計算上では16室です。呼損率10%でよければ、11室で構いません。意外に足りています?

 

平均使用時間がもっと長いような気もしますし、トイレに行きたい人の割合ももっと高いようにも思います。何より、バスが集中する時間帯もありそうです。

いまやトイレは日本文化の象徴になっていますので、外国人観光客の利用も多いバスタ新宿ですから、たくさんあってもいいですね。