男たちは何故か墓穴を掘り続ける~東京都議会~

クルマで移動中にテレビの音声で都議会中継を耳にしました。いやはやなんとも・・

男たちは学習しないですね。自分の立っている下に墓穴を掘り続けます。

 

聞いたのは、自民党の高木けい幹事長の代表質問の一部ですが・・・

 

小池都知事が就任して最初の都議会で、しかも冒頭の代表質問ですから、注目を浴びます。私も都議会の音声を初めて聞きました。

 

代表質問ですから、アドリブはなく原稿を読むだけです。しかも、答弁する知事の側と違って、準備する時間はたっぷりあったはずです。

質問の中でも、「都議会議員127人のうち60人いる最大会派」とか、数の力で暗に脅しを掛けたりしていました。それで、こんな原稿しか準備できないのか??と思います。

60人もいれば、話題になっている、議員報酬と政務活動費の総額も年間10億円単位です。

 

先ず、強気で突っ張る場面では全くないことを自覚して、謝るべきところはきっちり謝ることができなければ、男じゃありません。 

 

都知事が、外部の顧問を任命した経緯などが不透明だとして「知事の側こそブラックボックスだと言える」と批判しましたが、まるきりお門違いですよね。

都議会がブラックボックスだと言われたが見つけられたか?なんて質問に至っては、都民というか国民全員がもう見つけてしまったブラックボックスを、そのブラックボックスのなかにいる中心人物が問うという、当にブラックジョークです。

 

豊洲市場(江東区)の盛り土問題について「都政の重大な不祥事だ。猛省を促したい」という発言にも開いた口がふさがらないです。

都議会自民党が全く知らなかったなんてことは、絶対にありません。東京都の役人は議場で積極的にアピールはしなかったかもしれませんが、現場を隠したり秘密にしようとはしていませんでした。そもそも、気づかなかったとすれば、それだけで資質を問われます。

 

さらに、何度も「議会軽視だ」と言っていましたが、言葉を変えれば、事前に根回しをしろ!ってことですよね。

その事前の根回しが、利権になってドン茂さんなんかの懐に現金として入っていると疑われているのです。それに対して、反論も説明もしていないです。反論できないのは、トランプさんと同じく事実だからですよね?

都知事に「わたしは根回しはいたしません!」って、言われたらぐうの音もないです。

たまたま「ドクターX」の番宣で、朝からよく見る米倉涼子ばりですね?

 

豊洲移転延期による補償費用についても追及しながら、知事給与半減条例案は議員報酬とは関連しないし、都の特別職報酬等審議会に意見を聞くべきだと言っています。

一般人の感覚から言えば、少なくとも豊洲移転の委員会メンバーだった都議会議員については、その期間の報酬の半分を返納して補償費用に当てるくらいの覚悟は表明するべきでした。

 

いみじくも前日の衆議院予算員会で、丸川オリパラ大臣が、「小池都知事が命がけで都政改革をやるという覚悟を、否定することはとてもできない。先輩として小池都知事を尊敬している。」と発言していました。

 

強気で攻めれば攻めるほど、お里が知れるというか。墓穴が深くなります。

負けは負けで認めて、自己改革していかなければ、二度と地上に出られなくなります。

地下空間に隠れても、水位コントロールが壊れて地下水が上がってくると、おぼれちゃいそうです。

 

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