リオ・オリンピック閉会式での東京のプレゼンテーションは印象的で成功でした。
日本を訪れる海外からの観光客は、年々増えていて、昨年(2015年)は1974万人と前年の47%増。2011年の622万人と比べると、4年間で3倍以上になっています。
訪日観光客が「日本で期待するもの」を調査すると、1位は「食事」です。
実際、昨年は1974万人の訪日客が6420億円を食事に使っています。
平均滞在日数が6日ですから、1日当りの食事代は5,400円くらいになります。
(6420÷1974=3万2500円÷6=5400円。)
朝食はホテルで食べる例が多いと思いますし、昼もファーストフードということもあるでしょうから、1日に5400円という平均消費金額はとても多いように思います。
外国人観光客を受け入れる側は、この期待に応えることが必要です。
レストランや料理店でも、5000円出してくれるなら、満足してもらえるサービスを提供できるのではないでしょうか?
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、外国からのたくさんのお客様が日本を訪れることになります。準備を進めて欲しいと思います。
また、世界中でも日本料理は人気を集めていて、爆発的に増えています。
農水省の資料によると、2013年に約5万5千店だった日本食レストランは、2年後の2015年には約8万9千店と1.6倍になったそうです。
※ 参考に、日本にある飲食店の総数は67万店(従業員440万人)です。
日本食レストランが増えれば、日本食の食材も必要になっていきます。
現実に、加工食品や水産品の輸出が大幅に増えています。2012年の食品・農林水産品を合わせた輸出額は4500億円でしたが、2020年には1兆円を超えると見込まれています。
また、日本人の調理人が海外で活躍するケースも数多く見られ、日本で日本食を学ぶ外国人も増えています。和食が世界遺産に認定されたことも後押ししています。
今後、日本料理が、中華料理やフランス料理・イタリア料理を超える勢いで、世界に広まっていくことを期待します。