一月の川・・Rio de Janeiro

連日、オリンピックの熱戦が続いています。若い日本選手の活躍は頼もしい限りです。

 

山口県は、柔道男子の金メダリスト:大野将平さん(山口市)、銀メダリスト: 原沢久喜さん(下関市)が続いて出たことで、活気が出ています。

さらに、山口県で最も有名なオリンピック選手で、ローカルCMでもお馴染みの石川佳純さん(山口市)も個人戦は残念でしたが、団体戦では大活躍です。

 

さて、リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)の、RioはRiver、JaneiroはJanuary、のことで、「一月の川」という意味です。

1503年1月1日に、ポルトガル人のレーモスを隊長とする探検隊が、アメリゴ・ヴェスブッチ(アメリカの語源になった)を伴って、グアナバラ湾に到達します。ところが、当日は霧が深くて、この湾のことを川と誤認してしまって地図に「一月の川」と書き込みました。

 

リオデジャネイロはポルトガル人が発見しましたが、最初に入植したのはフランス人でした。ポルトガルはこれを奪還するわけですが、当時のリオデジャネイロでは海岸線の先住民部族と、山間の部族との争いがあったそうで、フランスは海側の部族と同盟し、ポルトガルは山側の部族と同盟して戦ったそうです。結果として、1567年にポルトガルがフランスを追い払うことになります。

 

この後、ポルトガルによるリオデジャネイロの開発は進んで、都市のインフラが整備され、多くの教会や学校、政庁などの建造物が建てられます。一方で、フランスへの備えも充実させたので、コカパバーナ要塞のような施設もつくられました。

 

ちなみに、「リオっ子」を意味するカリオカ(carioca)のほうは、リオの水源であるカリオカ川に由来するそうです。魚の集まる場所(現地語で”acary-oca”)という語源の「カリオカ川で産湯を使い・・」というようなことだそうです。

 

南アメリカの大国ブラジルは、今後も発展していく国であり、親日国でもあります。日本にとって、かけがえのない国とも言えます。オリンピックでの好い関係が続いていくことを期待しています。

 

最後に、山口県にはブラジル料理店(南米料理店も)がたぶん一軒もありません。専門店でなくても、料理を提供できていたらチャンスだったかも知れませんね。