昨日、県税事務所から事業税納付についての連絡があったので、税金の話をします。
最初に、平成28年度予算での国と地方を合わせた税金の総額は約100兆7522億円です。
まぁ、、丸めて100兆円ですから判りやすいですね。
一方、日本の人口は1億2696万人で、20歳未満を除くと約1億0495万人です。こちらも、ざっくり1億人と考えましょう。
100兆円÷1億人ですから、税金は一人当り100万円を払っている計算です。
但し、法人税とか相続税とか消費税の法人分などを除くと、ひとまず60万円くらいになります。更に、累進課税で高額所得者ほど税率が高いので、実感としては40~50万円くらいでしょうか。
下のグラフは財務省HPにある、平成28年度予算です。
%表示も、ざっくり兆円と読み替えてみましょう。
所得課税が52兆円で個人が30兆円・法人が22兆円といった感じです。
個人所得課税は、一人当り30万円。(但し、商店などの個人事業主も含みます。)
法人は日本に250万社ですから、計算上は1社当り90万円くらいです。
もっとも、法人所得税を支払う黒字法人は75万社しかないそうですが・・。
消費課税は34兆円(34%)です。これは、意外に高いと感じられますよね?! 一般の消費税は22兆円ですが、ガソリン税・酒税・タバコ税なども消費税の一つです。
ざっくりつかむと、一人当りガソリン税を2万4000円・酒税を1万3000円払っている計算ですが、実感はいかがでしょうか?
ガソリン税は1リットル当たり53.8円です。仮に個人と法人(運送や商用車など)が半々とすれば、年間約220リットル(仮に燃費10km/ℓなら2200km走るくらい)です。
酒税はお酒の種類によって違うのですが、仮にビールなら1リットル当たり222円ですから、約59リットルです。生中でだいたい150杯分ですね。
まぁ、肌感覚的にも、こんな感じでしょうか??
最後に資産課税が14兆円。うち、固定資産税が9兆円で相続税が2兆円。相続税の課税強化など資産課税は更に高くなってきます。
日本の税は、所得課税52%:消費課税34%:資産課税14% という比率です。
OECD諸国の平均は、所得課税45%:消費課税45%:資産課税10% になります。
日本は消費課税の割合が低くて、所得課税と資産課税の割合が高いというのが特徴です。
消費増税が延期されて税金や税制に関する議論が盛んにおこなわれています。
ちょっと割り算してみると、税金はぐっと身近になります。
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2015.10.11 「軽税と緩法と自戒・・社長のための老子(67)」