ゾウやライオンの体重はどうやってはかるか?

山口県計量協会の定時総会で、宇部市”ときわ動物園”の宮下園長の講演がありました。

  

ときわ動物園は、宇部市の常磐公園のなかにある小さいけれどユニークな動物園です。

『ときわ動物園』 ☞ http://tokiwa-zoo.jp/

 

1955年に開園した宮大路動物園が前身ですが、今年の3月19日に全面リニューアルオープンをしています。動物の生息地の環境を再現した「生育環境展示」をおこなっていて、檻の中に窮屈に動物を押し込めるようなことがありません。

 

宮下園長は、大阪天王寺動物園に獣医師として入所されました、園長を勤められた後は、近畿大学教授として研究や指導をされていました。この度、ときわ動物園のリニューアルオープンに合わせて園長に就任されました。

 

日本テレビの「世界一受けたい授業」などにも出演される著名な先生でもあり、講演は楽しくてためになる内容でした。今回は、計量協会での講演ということで、ゾウやライオンなど動物の体重の計量のお話を盛り込んでくださったということです。

 

動物の生育や健康状態を把握するのに体重測定は必要です。また、病気になったときに薬をどのくらい与えるかという判断も必要です。

さて「ゾウやライオンの体重はどうやってはかるか?」という質問でした。

 

以下は、ネタバレになるのでご注意ください。

赤ちゃんや子どものうちは、体重計に載せれば容易に測れるので問題になりません。

大人になったゾウやライオンの場合です。ちなみに、アフリカゾウなら7トンくらい、ライオンなら100~120kgくらいの重さです。

 

答えは「体重は目分量」だそうです。大人のゾウやライオンを体重計に載せて測るということは、普通はしないそうです。理由は危ないから。

日本で、ゾウに殺された飼育員は7名もいるそうです。タイやインドのゾウ使いは、24時間ゾウと一緒に暮らして、しつけもアンカスというゾウ用フックなどを使って徹底的にします。しかし、動物園で飼育されているゾウにそんなしつけをすると、虐待になります。

 

但し、目分量と言っても基準がないと分からないので、寿命が来て亡くなったゾウやライオンの体重を測定して、大体このくらいという目安にするそうです。もっとも、遺体の体重を測るといっても、ゾウの場合は小さく解体して・・ということになるそうです。合掌

 

ときわ動物園には、ゾウもライオンもいませんが、時間を忘れて楽しめますから、宇部市の近くに来られたら、是非お立ち寄りください。m(__)m