イチローが日米通算の安打数を4257本の世界記録。もう、書きつくされています。
大リーグ:フロリダ・マーリンズのイチロー選手が6月15日のパドレス戦でヒット2本を打って、日米通算安打数を4257本とした。シンシナティ・レッズなどで活躍したピート・ローズ氏の持つ大リーグ通算最多安打記録を上回った。
トップニュースとして報道されて、いろいろな記事が出尽くしています。この記録がいかに凄いのかとか、どれだけの価値があるとかは、今さら書くこともありません。しかし、個人的な備忘も含めて残しておきます。
イチローで特徴的なのは、ラグビーの五郎丸選手でも話題になった「ルーティン」です。朝起きてから夜寝るまで、一定の行動をとり続けているそうです。毎日の朝食にカレーを食べていた時期もあったとか、いろいろなエピソードが話題になりました。
最近も、アメリカのテレビで、イチローのモノマネをするタレントの方がスタンドで真似している様子が放映されて話題になりました。これは、ダグアウトを出てからバッターボックスに入り、スイングして、ヒットとなって、走り込んだ一塁ベース上でひじ当てを外すまで、いつも全く同じ動作だからこそ、成立するモノマネです。
単にルーティンをこなすだけなら、他の多くの選手もやっています。ただ、イチローのルーティンは極めて美しいです。もちろん、五郎丸選手(王選手や長嶋選手も)のルーティンも美しいのですが、イチローの美しさは際立っています。
心技体と言いますが、メンタルの利点だけでなく、技量の確認をして、身体をほぐしてヒットを打てる状態をつくっるために必要なルーティンです。全ての機能的な動きを合わせると美しいものになるということでしょう。
イチローは一連の動きを計算しつくしていると思います。実は設計図のようなものを描いて、やっているのではないか?とさえ想像します。けっして、何気ない動きではないはずです。
自分自身の心技体を、客観的に評価して計画して試行して確認する(PDCAサイクルを回す)ことを何万回も繰り返して、創られたルーティンでしょう。自身のパフォーマンスを最大限に発揮できる、あらゆる準備を凝縮しているように感じます。
グランド外のことは無理ですが、イチローのグランド内のルーティンをスポーツ工学の観点(フィジカル・スキル・メンタル)から解説してもらえると面白いと思います。<五郎丸ポーズでは、同様の番組がありましたね。イチローはもっと複雑系ですが。。・>
スポーツ選手に限らず、全てのプロフェッショナルが高いパフォーマンスを出すためには。よく練られた合理的なルーティンが必要なのでしょう。
さて、イチローが本当に50歳まで現役を続けられるような気がしてきました。
マーリンズはイチローに在籍したいだけ残って構わないと言っているそうです。しかし、日米通算安打数が話題になったことでもあり、現役最後のプレイは日本で観たいものです。黒田がカープに戻ってプレイしてくれてるように・・。
それも、(オリックス・ブルーウェーブはなくなり、球場の名前も変わっていますが)グリーンスタジアム神戸でのプレイを期待してしまいます。
神戸市民の運動が盛り上がらないかなぁ?