昨年からCPDS認定セミナーの講師をしています。今日はリスクアセスメントです。
CPDSとは「Continuing Professional Development System」のことで、土木施工管理技士の継続学習制度のことです。新しい法令や技術が出てくる建設業の場合は、継続的な専門知識の取得が欠かせません。CPDという仕組みは、他のいくつかの専門資格で行われています。
CPDSの単位を個人あるいは会社で取得していることとを入札の条件になったり、技術者加点要素になったりすることもあって、CPDS技術者として継続学習をすることにはメリットがあります。
CPDS技術者は、標準で年間20単位の学習をすることが推奨されています。現実には、多忙ななかで20単位の取得は難しいのが実情です。2年間単位取得がないとCPDS技術者でなくなりますので、時間をつくって学習の機会を設けます。
建設業に限らず、事業活動において「リスクアセスメント」は必須のものです。労働安全衛生法の28条で事業者の努力義務として定められています。
また、リスクアセスメントの方法については厚生労働大臣が指針として提示しています。これを受けて、建設業の場合には建設業労働災害防止協会が「リスクアセスメント:建設業版マニュアル」を示しています。
どんな作業にも、危険性や有害性(ハザードといいます)があり、それがケガや損失につながり可能性(これがリスク)があります。その可能性を評価して効果的な対策を考えること(アセスメント)は労働安全に効果があります。
リスクアセスメントは、危険な薬品や材料を高温高圧など過酷な条件で扱う化学工業の分野では以前から継続して行われてきました。現在は、あらゆる産業分野で、求められています。
あまり難しく考えずに、やりやすい方法で構わないので、定期的あるいは仕事の変化点でリスクアセスメントを実行することは奨められます。