知事と禅問答

禅問答とは「禅僧が悟りを開くために行う問答。転じて、真意がとらえにくい問答。」

 

問:あなたはホテルで誰と会われたのですか?

答:第三者の厳しい公正な目に任せます。

問:お金は何に使ったのですか?

答:第三者の厳しい公正な目に任せます。

問:美術品は何の目的で買われたのですか?

答:第三者の厳しい公正な目に任せます。

 

もちろん全てを視聴したわけではありませんが、これで2時間余りの会見を一人で堂々と乗り切った胆力は凄いとしか言いようがありません。余人をもって代えがたいほどの大人物であることは間違いありません。但し、就く仕事を間違えているようには思います。

 

 

禅問答と言えば、唐末の禅僧:趙州従諗(じょうしゅう じゅうしん)が有名です。

 

趙州和尚に弟子が尋ねます。

問:犬には仏性がありますか?

答:無い。

問:何故ないのですか?

答:有ることを知らないからだ。

 

また、弟子が尋ねます。

問:私は、一切を捨てて何も持っていません。私は、どうするべきでしょうか?

答:捨ててしまえ。

問:捨ててしまえといわれても、もう何ももっていません。

答:捨てるものがないというのを捨ててしまえ。

 

また、弟子が尋ねます。

問:仏教の根本とは何ですか?

答:朝食を食べ終わったら、茶碗を洗いなさい。

 

悟りを開くのは難しいですね。