英国のエリザベス女王が90歳の誕生日(卒寿)を迎えられた。
エリザベス女王は、1926年生れ。1952年に25歳で即位されて在位は64年を超える。在位期間、年齢ともに歴代国王の最長記録を更新中。
お父様は、映画「英国王のスピーチ」で描かれたジョージ6世。
お母様は、2002年に101歳の長寿を全うされたエリザベス皇太后。
お子様は、チャールズ皇太子。お孫さんは、ウイリアム王子。曾孫さんが、ジョージ王子。
英国王室はもともとがタレント揃いなうえに、ダイアナ妃をはじめとする新たな個性も関わるので、世界中の注目を集めます。そのなかにあって、エリザベス女王は国母として確固たる位置におられるようです。ご長寿をお祝いします。
世界には国の数だけ、国家元首がおられるのですが、世襲の国家元首としても最高齢のようです。(選出された国家元首の最高齢は3月末に来日された、ジンバブエのムガベ大統領の92歳。)(在位期間が長いのは、タイのプミポン国王の69年。国王は88歳。)
英国の王位は、直系男子が優先されて継承されます。現在の継承権の順位は、チャールズ皇太子・ウイリアム王子・ジョージ王子の順になります。直系に男子がいない場合は、エリザベス女王のように直系女子が継承します。
なお、英国国王は英国国教会の元首でもあるので、プロテスタントでなければなりません。改宗した人は継承権を失います。
日本で皇位継承権者が少ないことが懸念されていますが、英国では王位継承権を持つ人が4000人以上いるそうです。そんな英国でも王位継承問題は何度か国会で法案が出されて審議されています。但し、男子優先を長子優先に変更しようという動きです。
日本の皇位継承の問題は先送りされたままなので少し心配です。
さて、あらためて、エリザベス女王時代といえる第二次大戦後の英国史が注目を集めているようです。日本と英国には、似ているところもたくさんあります。違うところはもっとたくさんあります。
この機会に少し読んでみたいところです。