横綱白鵬が、4場所ぶり36回目の優勝を決めましたが、今場所の相撲内容に批判が出ています。
千秋楽の優勝が掛かった一番を変化で勝利したこと、勝負が決まった後に駄目押しをしたことなどを以って。「横綱の品格」がない。猛省を促す・・云々です。
この論調には、大いなる違和感があります。
白鵬が、史上最強・史上最高の力士であり、横綱であることは、間違いがありません。心技体の全てにおいて、白鵬に勝る力士は古今東西一人もいなかったのです。
また、今後もおいそれとは出てくるとは考えられません。まさに孤高の横綱です。
白鵬はまた、大相撲の未曽有の危機を救った大横綱でもあります。
白鵬の横綱昇進は2007年の7月場所です。3月場所・5月場所を連破(5月場所は全勝)しての昇進でした。
その後、横綱在位51場所で、優勝は2/3の33回(通算36回)です。今回の優勝でも話題になりましたが、4場所続けて優勝を逃したことはありません。
2007年以降、今に至る白鵬時代は、大相撲にとって苦難の時代と言えます。
力士暴行死事件、暴力団との交友、大麻所持、野球賭博(それ以外の賭博開帳も多数)、更に八百長事件と、不祥事とか品格の問題ではなく、犯罪や違法行為が次から次へと明るみになりました。
その時代を、孤高の一人横綱として大相撲を背負ったのが白鵬です。(2010年1月に朝青龍が引退して、2012年11月に日馬富士が横綱になるまで。)
そもそも「横綱の品格」とは、何を言っているのか?誰が言っているのか?
重ねて言いますが、大いに違和感があります。
今場所は、大関琴奨菊の体たらくこそが、恥ずべきことで、非難されるべきでしょう。
最も努力をして、最も土にまみれ、最も涙を流したのが白鵬です。これからも、世界の相撲を愛する人々の共通の象徴であれと願っています。
ちょっと話は違うのですが、モンゴルを気に入って家族で何度も観光に行った友人が居ます。草原で乗馬なんかも楽しんでいるようです。私も、いつになるかはわかりませんが、一度モンゴルに行ってみたいと思っています。