国会議員の丸山さん(元タレント弁護士)の”オバマ大統領は黒人奴隷の子孫”という発言が物議をかもしています。
丸山さんは、アメリカに暮らしていたことがあるそうです。
丸山さんとしては、『アメリカは「黒人でも」「祖先が奴隷でも」「(もし日本がアメリカの51番目の州になったら)日本人でも」、選挙で選ばれたら大統領になれる自由で民主主義の国だ!』ということを言いたかったようです。
しかし、表現の自由が無制限に認められるのはマスコミだけです。
マスコミ以外の一般の個人や、ましてや政治家には認められないことは自明です。政治家の質の低下とか、政権の緩みが指摘されるところでもあり、特に与党議員は自戒しなければなりません。
さて、奴隷と大統領と言えば思い出す二つの警句があります。
「奴隷のように働き 王様のように暮らす」vs「大統領のように働き 王様のように暮らす」
”奴隷のように働く”とは、”奴隷として”働くわけではなくて、あたかも奴隷であるかのように、勤勉に質素に懸命に働くという意味です。
そういう勤労の結果として、資産が蓄えられて王様のような暮らしをすることもできるわけです。(もちろん、王様の子どもに生まれた人は別ですが・・)
”大統領のように働く”も”大統領として”働くわけではありません。廻りにスタッフもSPもいなくても、大統領になったつもりになって働きます。
どんなにやっかいな仕事でも、やってきたものは全て引き受けて、バリバリこなします。朝も昼もありません。移動中も休暇中も、決して頭も心も休めることはしません。
(この大統領は、やはりアメリカ大統領をイメージしています。)
大統領退任の後には、王様のような暮らしをすることもできるのかも知れません。
最後に「奴隷のように働く大統領」について触れましょう。
2012年のリオ会議(国連持続可能な開発会議)は、期待される成果を上げられませんでした。日本も東日本大震災の翌年だったこともあって、震災からの復興を除くと、強いメッセージを出すことができませんでした。
そのなかで、ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチは、環境に携わらない人を含めて世界からの注目と称賛を集めました。実質月収が1000ドル。「世界で一番貧乏な大統領」と言われた方です。
スピーチの解説しようかと思いましたが、やめときます。短いスピーチです。打村明さんの訳文で添付しますので、是非読んでみてください。