山口県の日本酒は、獺祭(だっさい)が牽引して空前のブームになっています。
獺祭は岩国市の旭酒造が醸造しています。最初に知ったのは10年以上も前でしょうか?マスコミにも盛んに取り上げられて、東京の料理屋でもよく目にします。
コンセプトは、『酔うため 売るための酒でなく 味わう酒を求めて』です。
従来の日本酒の作り方を根底から変えて、杜氏を置かずに社員によって・精米度合いの高い純米大吟醸だけを・年間を通して醸造するという思い切った製法です。結果として、非常に香り高くて、すっきりとしたお酒に仕上がっています。
安倍首相がオバマ大統領など海外要人に振る舞ったこともあって、華やかな酒として、日本の枠を越えて、評価は世界に拡がっています。
さて、ある方から日本酒の講義を少々お聞きしました。日本酒には「香り系」と「味系」という二つの軸があるのだそうです。初めて知りました。
香り系というのは、花や果物のような華やかな香りが特徴で、甘さと酸味のバランスが取れたお酒です。一般には、冷やでフレッシュな状態で、飲んで楽しむようなお酒です。
一方で、味系というのは、米の甘味や酸味とふくよかな旨みを持ったお酒です。冷やでもいいのですが、燗をしても美味しくて、和食でも洋食でも食事と一緒に楽しむお酒です。
私は広島県三原市出身です。今はどうかわかりませんが、甘くてこってりしたお酒のイメージでした。前述の分類で言えば、まさに味系ですね。何故だか、広島のお酒は全国一で甘いのです。
さて、山口県のお酒のほうは、お酒を味わう香り系も、食事に合う味系も両方あるそうです。
以下は、正確ではないと思いますが参考まで。
香り系・・獺祭(旭酒造)・東洋美人(澄川酒造)・原田(はつもみぢ)・裏五橋(原田酒造)
味系 ・・山猿(永山酒造)・雁木(八百新酒造)・長門峡(岡崎酒造所)
日本銀行下関支店のレポートによると・・
山口県内には41の日本酒製造業者がある(日本で14位:1位は新潟県の89者)。
2006年頃に醸造量は30万㎘近くまで減少していたが、2013年は5割以上増えた50万㎘。伸び率は全国で断トツ。しかも、高級な純米吟醸酒が全体の60%を占める。結果として、売上高営業利益率は13.7%と、これも全国1位。
どうぞ、・・おいしい酒とおいしい料理を楽しみに・・『おいでませ!山口へ』 m(__)m
ただ、飲みすぎには注意しましょうね。