北朝鮮が水素爆弾(自称)の実験に成功したと発表しました。
現在の北朝鮮は、六か国協議の参加国(米・中・露・韓・日)がそれぞれに弱点を抱えていて、強い反発がないだろうと考えています。また国連をはじめとする国際機関が機能を落としていることも知っています。乱暴なことをしても、大したことはないと高をくくっています。
きちんとした対応をしなければ、行動は着実に拡大し激化していきます。昨年は韓国領海を侵犯する行動にも出ていますし、今後の行動も予測不可能です。
日本を含めて関係国が、断固として厳しい措置を取ることが必要です。ナチスドイツ側の歴史資料によると、「英国から戦争するなという明確なメッセージがあればポーランドに侵攻しなかった。」そうです。北朝鮮に対して、”STOP!”の断固たるメッセージを出して欲しいものです。
話を変えて、鉄腕アトム(の唄)です。日本のお父さん世代では、鉄腕アトムの唄と水戸黄門の唄が一番好きだという人が多いのではないですか?・・違うかな??
鉄腕アトムの唄は、詩人:谷川俊太郎さんの作詞です。谷川さんは、著作権運動を主導されている方なので全文引用は避けますが、♪空をこえて ラララ・・♪ という歌は、誰もが歌えます。
手塚治虫さんが、原子力・核融合エネルギーを利用した21世紀の世界を描いた「鉄腕アトム」は日本最初のアニメーション作品です。鉄腕アトムが当時の子どもたちに強い知的好奇心を与えたことが、日本の原子力工学・ロボット工学の発展に寄与しました。
みんなが、♪心やさし・心ただし・心はずむ ラララ 科学の子♪ に憧れたのです。
♪十万馬力だ 鉄腕アトム♪は、心やさしく、悩んだり苦しんだりしながら成長していきます。大きなエネルギーを制御するには、心ただしいことが必要です。これによって、心はずむ未来であり、国をつくることができます。
さて、10万馬力の”馬力”は仕事の単位です。ざっと計算すると、4.5GJ/min.くらいの仕事量です。4.5GJというエネルギーはおよそTNT火薬1トンに相当します。また、再稼働した九州電力の川内原発と比べると10分の1くらいになります。鉄腕アトムが1年間休みなく仕事をすると、そのエネルギーの総量はTNT火薬で約500㏏になります。
これまでに人類が造った最大の水素爆弾は、旧ソ連が1961年に実験をしたツァーリ・ボンバですが、そのエネルギーはTNT火薬で約50,000㏏もあったそうです。鉄腕アトムが100年働いた分のエネルギーを、一瞬で放出するとてつもない大きさです。
このツァーリ・ボンバのエネルギー量を地震に置き換えるとマグニチュード8.3くらいに相当します。関東大震災(M7.9)の5倍に相当する大きなエネルギーです。
水素爆弾は(原子爆弾も)、人類が制御できる兵器では、とてもありません。