老子の教えは毎週日曜日に掲載しています。今日は、第二章です。
この章は長くて、少々くどいです。
単純に言えば、この世に絶対的なものは何もない。
美しいと言っているのは醜いものがあるからだし、善いものは悪いものがあるから善いとわかる。それなら、美しいものがこの世になければ醜いわけではないし、その逆も同じでしょう。
自然はそんなことにこだわっていないのだから、あなたもこだわりを捨てて仕事をしなさい。そうすると、大きな成果を得ることができるでしょう。
天下皆知美之為美。
斯悪已。
皆知善之為善。
斯不善已。
故有無相生、難易相成、長短相形、高下相傾、音聲相和、前後相隨。
是以聖人、處無為之事、行不言之教。
萬物作焉而不辭、生而不有、爲而不恃、功成而弗居。
夫唯弗居、是以不去。
天下の人がみんな美しいものを美しいと知っている。
それは悪いことだ。
みんなが善いものを善いと知っている。
それは善くないことだ。
なぜなら、有ると無いは同じところから生まれている。
難しいことも易しいことも達成される
長いものも短いものも形である。
高いものも低いものも傾いている。
音も声も和みあう。
前があるから後ろがある。
全ては相対的なもので、絶対的なものは何もない。
だから、道理がわかっている人は仕事になかで比較はしない。教育するときに言葉を使わない。
自然は、万物を作っても何も言わず、生んでも所有せず、頼りにもせず、成功したら離れる。
あなたがこだわりさえ捨てれば、道理があなたのもとを去ることはない。