社会の役に立つ・・社長のための老子(73)

老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第八十一章。最終章です。

 

現在、老子は「九九八十一」で八十一章から成っています。今日は、最後の八十一章です。

 

会社で生きる知恵のようなものを記しています。

1)甘い言葉にだまされるな。うまい話には真実がありません。

2)上手く話す人には気をつけろ。話が下手でも誠実な人についていきましょう。

3)ただ博識なだけではだめです。その知識を活かす人になりましょう。

4)他人のため、他社のため、社会のための仕事をしましょう。そうすればいっそう豊かになります。

5)全員で世の中に役立つ仕事に取り組めば、障害も争いもおこりません。

 

信言不美、美言不信。

善者不辯、辯者不善。

知者不博、博者不知。

聖人不積、既以爲人己愈有、既以與人己愈多。

天之道、利而不害。

聖人之道、爲而不爭。

 

真実の言葉は美しくなく、美しい言葉は真実じゃない。

善い人は上手く話せず、上手く話す人は善い人じゃない。

道理をわきまえた人は博識ではなく、博識の人は道理をわきまえない。

聖人は、自分では蓄えないのだが、他人のために働くことで益々豊かになり、他人に与えることばかりなのに益々多くのものを得る。

天の道は、障害が無く歩きやすい。

聖人の道は、争いは無く成し遂げられる。

 

最終八十一章なのですが、この連載は計画的でなかったので第八章からはじまっています。

書き残した第一章から七章を来週以降に補います。