今年は山口県で「世界スカウトジャンボリー」が開催されて、海外から約1500人の参加がありました。
山口県の大きな課題が、外国人観光客の訪問が少ないことです。少し数字を並べてみます。
昨年(2014年)は日本を訪問する観光客が大幅に増えました。山口県でも大幅に増えています。
観光庁の資料では、2014年に山口県を観光・レジャー目的で訪問した外国人は、18,088人で2013年の2倍以上になっています。今年は、「世界スカウトジャンボリー」の開催もあって、さらに大幅な増加が見込めると思います。
しかし、18,088人はまだまだ少ないです。都道県別ランキングで42位です。(山口県より下位は、福島県・鳥取県・高知県・島根県・福井県の順で5県。山口県の一つ上は徳島県。)
このなかで、山口県は圧倒的に立地に恵まれています。年間外国人観光客93万人の福岡県と、28万人の広島県に挟まれていますし、新幹線が通り、拠点空港もあり、定期外国航路もあります。
観光資源にも事欠かないです。岩国基地には家族を含めると5000人以上のアメリカ人も滞在しています。この条件で、1万8千人は少ないと思います。まだまだ増やさないといけません。
山口県への観光客を国別に並べると、1位は台湾から8,013人・2位が韓国で5,948人・3位が香港です。ちょっと意外なのですが、台湾からの観光客が最も多いことに注目です。
福岡県は順位が入れ替わって、1位は韓国から553,316人・2位が台湾で187,847人・3位が香港になります。まぁ。数字が2桁違うので比較の対象ではないですが・・
広島県になると様相が一変して、1位はオーストラリアで37,326人・2位はアメリカ合衆国で33,883人・3位はフランスの20,509人です。
素朴に考えれば、東京や大阪に入国した欧米からの観光客は広島を目的地にするが山口県には入らないまま帰る。(せめて、岩国まで来て欲しい。) 福岡に入国したアジアからの観光客は九州各地を観光して山口県には来ない。(せめて、下関まで来て欲しい。)ということです。
直ぐ近くに、これだけのボリュームの外国人観光客がいて、交通インフラも十分です。行動をおこさないといけませんね。