ハロウィンの市場規模が1220億円って?

 yahooのトップページ。景気のいい話で素晴らしいのですが、ちょっと盛り過ぎかな?


 市場規模の計算というのは、面白いですね。ちょっとワクワクします。

 

 ちょっと前に書いたのですが、似たようなもので「経済効果」というのがあります。

 山口で今月開催された「ねんりんピック」の経済効果が100億円。国や全国の自治体の大会事業費に加えて、大会事業費が延べ参加者50万人・県外から山口県への来訪者2万人(延べ4万泊)が消費した費用を加えた金額です。

 山口国体(2011)年の経済効果が600億円。これは国体開催を機会にして、競技場や道路がつくられますので、その建設費が大きなウェートを占めました。

 「経済効果」というと、実際に需要が発生した分を計算するイメージです。

 

 一方、ハロウィンの「市場規模」はどうやって算出するのでしょうか?

 ”1220億円”は、凄い金額で、ちょっと驚きました。ちょうど、消費税の軽減税率の財源規模が4000億円という規模で議論されているので、比較するとエッ!?って感じです。

 

 ちょっとネット検索すると、なんらかのかたちでハロウィンを楽しむ人は4割で、ハロウィンに関連した消費をする人は国民の1割。その半数以上が消費金額は1000円以下と答えています。

 ということは、1300万人×1000円でも130億円にしかなりません。仮装パレードなどもニュースにはなりますが、人数としてはどのくらいなのでしょうか?期間中のディズニーランドやUSJの入場料なんかも入っているのかな?(ちなみに、日本のハロウィン熱はTDLが発祥だそうです。)

 

 「市場規模」という場合は、実需要の増加が1220億円というわけでもないように思います。

 ただ、いろんなものを市場規模を計算してみると面白いですね。気分が高揚しますし、潜在的な需要の喚起になります。

 

 ここから、超少額の話になるのですが・・・

 本来のハロウィンは、子どもたちが魔女やお化けに仮装して、近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習だそうです。

 私たちの子どもの頃の「ハロウィン」的なイベントに「お大師さん」というのがありました。弘法大師の4月の縁日に、子どもたちが袋を持って近所の家々を回ってお菓子をもらって歩くのです。辻にあるお堂には、お灯明があがって、ちょっといい感じです。子どもはちょっとワクワクして楽しいですし、年寄りは近所の子どもの顔を見て大きくなったものだと喜びます。

 市場規模は計算外でしょうが、今ではこういう風習は難しくなりました。