老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第七十二章です。
この72章も、どこか一部分が欠損しているようです。意味はどのようにでも解釈できて、解説者によって反対のことが書いてあったりします。
この連載は「社長のため」ですから、社長への教訓になるほうを採用しておきます。
要約すれば、「社長が従業員を従わせるのは簡単だ。」
1)住居や生活を保証すること。
2)威張って無茶を言わないこと。
この2つだけでよい。と言っています。
民不畏威、則大威至。
無狎其所居、無厭其所生。
夫唯不厭、是以不厭。
是以聖人、自知不自見、自愛不自貴。
故去彼取此。
従業員が社長の権威を尊重しなくなれば、大変なことになります。
従業員の住居を狭くしてはいけないし、生活を不自由にしてはいけない。
社長が従業員を嫌がらせなければ、社長を嫌がることはない。
社長は、自分のことをよく知って、無理な意見を押し付けない。
自分のことを大切にして、尊大な態度をとらない。
だから、無理なことはせず、自然な経営をすれば、従業員は従います。