常連客をつくる方法(隠しメニュー作戦)

ファーストフード店の隠しメニュー(裏メニュー)が、たくさん話題になっています。

 

牛丼店の主な隠しメニュー(裏メニュー)

・つゆだく:丼の汁多め       

・つゆぬき:丼に汁を入れない

・ねぎだく:ネギ多め        

・ねぎぬき:ネギ無し

・頭の大盛:ご飯少なめ、肉多め   

・肉下:肉の上にご飯

・つめしろ:ご飯を冷たく      

・お湯割り:味噌汁のお湯多め、味薄く

まだまだ、あるそうです。

 

 

以下は、フィクションです。

 

名産の「たこ」を使った商品を製造販売しています。もともと地域の名産品でしたが、テレビのグルメ番組で大きく取り上げられた「味付け“たこ”」が大人気になって注文が殺到しました。

東京の有名デパ地下にも出店して、新しい工場も建てました。日本中に、いや世界中に売れると期待する頃から、徐々に売上高は下がってきました。新しい工場は閑古鳥が鳴いています。

 

お客さんは、一回は買ってくれます。友達や知り合いにも、1回は紹介してくれます。

しかし、毎日食べるわけでもなく、他にも新しい商品があれば挑戦します。紹介したい友達がそんなにたくさんいるわけでもありません。

 

この場合の対策として、よくあるのは新商品の販売でしょう。例えば、「味付け“いか”」を開発して、大々的に販売します。たこのお陰で、店の名前も有名になっていたので、予想以上に売れました。

でも、味付けたこほどの売り上げピークもなく、やはり徐々に売れなくなってきます。仕方ないので、次は「味付け“ほたて”」の発売です。

結果は、同じで最初は売れますが、その後は・・・

 

そこで、隠しメニュー(裏メニュー)作戦を考えました。

ファーストフード店のように、店頭で勝手にやるわけにはいかないので、品揃えとしてです。

例えば、「味付けタコ・つゆだく」「味付けタコ・ねぎだく」「味付けタコ・お湯割り」「味付けタコ・女性限定」とかをこっそりつくりました。すべて基本の味付けタコは同じです。

 

あえて大々的な宣伝はしないで。口コミに任せます。少しづつ人気が出て、リピーターが増えてきました。店舗も小さくして目立たない場所にいくつかつくりました。いつの間にか、売上も増えて、新工場も動き出します。・・・

 

成功する保証はないですが、イカやホタテの料理を開発する手間や費用は掛かりません。リスクは小さいです。