老子の教えは毎週日曜日に掲載します。今日は、老子第七十一章です。
老子が言っています。
自分の欠点を自分で知っているのなら、それは欠点ではない。
全ての欠点を自覚している人には、欠点は無い。ということです。
全ての欠点を自覚することは、聖人ならぬ身には、なかなか難しいことです。
知不知上、不知知病。
夫唯病病、是以不病。
聖人不病、以其病病。
是以不病。
物事を知らないと知っているのは上等で、知っているのに知らないと思うのは病んでいる。
病んでいることを病んでいると気付けば、もう病んでいない。
聖人が病むことが無いのは、病んでいることを病んでいると気付いているからだ。
だから、病んでいないのだ。