今日の日経平均株価の終値は、17,806円でした。年初来高値の20,952円から15%の下落です。
今回の世界同時株安は、中国での株価下落が引き金になっているそうです。中国の株価の代表的な指数は上海総合指数ですが、6月12日の史上最高値5,166ポイントから今日の終値は2,964ポイントとなり43%の大幅な下落となっています。
株価にしろ不動産価格にしろ、永遠に上がり続けることが無いのは、既に皆さん勉強済みです。
さかのぼって、昨年4月の上海総合指数は2,023ポイントでした。つまり、2,023ポイントから5,166ポイントまで2.5倍に膨れたバブルが、2,964ポイントまで、少し萎んだだけとも言えます。
ごく合理的に考えれば、株価の伸び率とGDPの伸び率は並行しているはずです。いかに高度成長にある中国と言えどもGDP成長率は年率7~8%ですから、短期間に2.5倍になった株価が上昇し続けるはずはありません。
原理として、「株は誰かが売れば下がり、下げれば他の誰かが売ります。」なので、下がり始めると、どこまでも下がることになります。もちろん、上がるときはこの逆がおこっているわけです。
では、日本の株価下落が中国のとばっちりかと言うと、それもちょっと違いそうです。
安倍政権成立の2012年12月に、日経平均株価は9,450円くらいでした。それが、今年の6月24日には20,952円をつけています。この比率は、222%(2.3倍)です。一方で、GDPの伸びはというと内閣府の四半期速報値で見ると僅かに106%です。これはこれで、多分にバブル的です。
9,450円の106%は10,015円です。2012年12月の9,450円が合理的な株価なら、現時点では10,015円が合理的とも言えます。ここまで下がることはない(9,450円も全く合理的ではないので)でしょうが、まぁちょっとは覚悟していてもよいかも知れません。
投資とは、それぐらいに思っていて、ちょうどよいのだと思います。
<今日の株価指数>
日経平均:17,807<-734 (-3.96%)>
NYダウ:15,871<-588 (-3.57%)>
上海総合:2,965<-245(-7.63%)>