呼吸追随型電装ファン付き呼吸用保護具

実物を使ったことがなかったので、今日までよく知りませんでしたが優れものでした。

 

長ったらしい名前なのですが、簡単に言えば防じんマスクです。粉じんの多い職場で仕事をするときには、防じんマスクを装着します。

 

おなじみのPM2.5(粒径が2.5μm)のように細かい粉じんが多い場合には、防じんマスクのフィルターの目開きは当然小さくなります。

呼吸をする度に、フィルターには粒子が付着していきますので、少しづつ呼吸をするためには力が必要になります。

特に、激しい仕事をする場合などは、すぐに息苦しくなります。ルールでは、少しでも息苦しくなったらフィルターを交換することになっていますが、そんなに頻繁に換えに戻っていたら仕事になりません。

 

そこで、息を吸うときだけマスクに内装された送風機で呼吸をアシストしてくれる防じんマスクが登場しています。トンネル工事と石綿(アスベスト)工事では、このタイプの防じんマスクの使用が昨年から義務付けられています。ナノマテリアルを取り扱う仕事や、インジウム・スズ酸化物などの取り扱いでは義務ではないものの指導されています。

 

バッテリー内蔵で、普通の防じんマスクと同じように使えます。価格が2万円弱と少し高いのですが、十分に価値があります。義務付けられていない職場でも、徐々に広まっていくものと思います。

 

アスベストが中皮腫を引き起こすことが長年わからなかったように、最新の微細なナノマテリアルや特殊な金属の粉じんが体内に入って、どんな影響を与えるのかがはっきりするのには何年もかかります。

保護具が進歩して、使いやすくなっていくことはそういうリスクを予防することになります。